更新日: 2026年5月15日

令和8年度あはき療養費の料金改定案まとめ|訪問鍼灸マッサージ事業所が確認しておきたいポイント

令和8年度あはき療養費の料金改定案まとめ|訪問鍼灸マッサージ事業所が確認しておきたいポイント

こんにちは。話すだけ.com事務局の大上です。

今回は、2026年4月30日に厚生労働省から示された令和8年度あはき療養費料金改定案について、訪問鍼灸マッサージ事業所が確認しておきたいポイントを整理してみます。

なお、この記事は2026年5月15日に作成し、現時点で示されている「案」をもとにした内容です。
今後、取扱いや開始時期が変わる可能性があります。

最終的には、厚生労働省の正式通知、各保険者、国保連合会、後期高齢者医療広域連合などの案内を確認しながら対応するようにしてください。

なお、今回の改定案については、患者様・ご家族へのご案内文をどう作るかも大切になります。
話すだけ.comでは、令和8年度あはき療養費改定案に対応した、患者様・ご家族向けの案内文テンプレートも作成しています。

幅広いケースでお使いいただけるよう、できるだけ分かりやすくまとめました☺️
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今回の改定案で大きく変わりそうなところ

今回の令和8年度あはき療養費料金改定案では、訪問鍼灸マッサージ事業所に関係しそうな内容がいくつか示されています。

大きく見ると、次のような内容です。

・マッサージ料金の一部引き上げ
・はり、きゅう料金の一部引き上げ
・月16回以降の施術に対する50%算定
・訪問施術料4、訪問施術料5の新設
・明細書発行加算の新設
・同意書の取扱いの明確化
・経済上の利益提供や特別な関係に関する取扱いの明確化

今回の改定案は、単純に「料金が少し上がる」というだけではなく、頻回施術、訪問施術、明細書発行、同意書の取扱いなど、制度運用の適正化に関わる内容も含まれています。

そのため、事業所としては、料金表だけを見て終わりにするのではなく、患者さんへの説明、請求実務、記録、同意書取得、明細書発行の流れまで含めて確認しておくことが大切です。

 

まず注意したいのは「案」の段階であること

最初に確認しておきたいのは、今回の資料が現時点では「案」として示されている点です。

資料の中には、施行時期について「令和8年○月」と記載されている部分もあります。
一方で、マッサージの訪問施術料については、令和8年6月1日施行と読み取れる記載もあります。

このあたりは、現場として少し判断に迷いやすいところです。

実務上は、6月から一部変更が行われる可能性を考えて準備しておきつつ、通知を確認しながら最終判断するのが安全だと思います。(今までの傾向からは、6月または10月の実施となります)

特に、患者さん・ご家族へ案内する場合は、

「令和8年度の料金改定案が示されています」
「今後、健康保険を使った訪問鍼灸マッサージの料金が一部変更となる可能性があります」
「正式な内容を確認したうえで、必要に応じて個別にご案内します」

というように、断定しすぎない表現にしておくと安心です。

とはいえ、こうした表現を入れながら、患者様・ご家族に分かりやすい案内文を一から作るのは、意外と時間がかかります。
話すだけ.comでは、今回の改定案にあわせて、患者様・ご家族向けの案内文テンプレートを作成しました。

マッサージは1局所あたり20円引き上げの案

今回の改定案では、マッサージについて、1局所あたりの料金が、

450円 → 470円

に引き上げられる案が示されています。

訪問マッサージでは、5局所で算定しているケースも多いと思います。
その場合は、

2,250円 → 2,350円

となり、1回あたり100円の引き上げです。

5局所で算定している患者さんの自己負担で考えると、目安としては次のようになります。

1割負担の方1回あたり約10円増
2割負担の方1回あたり約20円増
3割負担の方1回あたり約30円増

たとえば、1割負担の方が月8回利用されている場合は、月あたり約80円増えるイメージです。

もちろん、実際の自己負担額は、施術部位数、訪問施術料の区分、変形徒手矯正術の有無、公費の有無などによって変わります。

そのため、患者さんやご家族に説明するときは、細かい金額をその場で断定するよりも、

「負担割合や施術内容によって金額が変わります」
「正式な金額は、通知内容を確認してからご案内しますね」

と伝えた方が安全です。

はり・きゅうも一部引き上げの案

はり・きゅうについても、初検料、施術料、訪問施術料の一部が引き上げられる案が示されています。

たとえば、訪問施術料1で、はり・きゅう併用の2術の場合は、

4,070円 → 4,120円

となり、1回あたり50円の引き上げとなる見込みです。

2術における患者さんの自己負担で考えると、目安としては次のようになります。

1割負担の方1回あたり約5円増
2割負担の方1回あたり約10円増
3割負担の方1回あたり約15円増

たとえば、1割負担の方が月8回利用されている場合は、月あたり約40円増えるイメージです。

マッサージ・はりきゅう、どちらも金額としては一見すると大きな増加ではないと思う方も多いと思いますが、患者さん・ご家族にとっては「料金が変わる」というだけで不安につながることがあります。

そのため、説明するときは「事業所独自の値上げではなく、制度上の料金改定であること」を落ち着いて伝えることが大切です。
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月16回以降は50%算定となる案

今回の改定案で、実務上において注意が必要だと感じるのが、月16回以降の施術に対する50%算定です。

案では、月16回以降の施術について、マッサージ、訪問施術料、温罨法、変形徒手矯正術、はり・きゅうの施術料などが、所定料金の50%で算定される内容が示されています。

現在、月16回以上の施術を行っていない事業所であれば、すぐに大きな影響はないかもしれません。

ただし、制度の方向性としては、頻回施術について、今後より確認が強まっていく可能性があります。

ここで大切なのは、単に「回数を減らす」という話ではなく、必要性のある施術を、適切な回数で、適切に記録しながら行うことだと思います。

特に、訪問鍼灸マッサージでは、患者さんの状態変化、ADL、疼痛、可動域、生活上の困りごとなどを継続的に見ていくことが重要です。

・なぜその回数が必要なのか。
・どのような変化を確認しているのか。
・施術によって、生活上どのような意味があるのか。

こうした内容を、日々の記録や施術報告書の中で整理しておくことが、今後ますます大切になっていくと思います。
施術の必要性や患者さんの変化を、ケアマネジャーさんやご家族へ分かりやすく伝えるためには、施術報告書の内容も重要です。

明細書発行加算が新設される案

今回の改定案では、明細書発行加算の新設も示されています。

内容としては、施術の内容がわかる明細書を無償で発行した場合に、10円を算定できるというものです。

10円の加算なので、患者さんの自己負担額としては、

・1割負担:1円程度
・2割負担:2円程度
・3割負担:3円程度

という小さな影響になると考えられます。

ただ、金額の大小よりも重要なのは、明細書発行が制度上より明確に位置づけられていくことです。

訪問の場合は、1か月単位でまとめて明細書を交付することも認められる方向で示されています。

一方で、資料では、1か月分をまとめて発行する場合の様式や、患者さんが希望することを確認するための様式イメージも示されています。

つまり、今後は単に「明細書を出しているか」だけでなく、

・どの様式で発行するのか
・いつ発行するのか
・1か月まとめでよいのか
・患者さんの希望確認が必要なのか
・請求システム上どのように出力されるのか

といった点を確認していく必要がありそうです。

すでに明細書を発行している事業所でも、正式な様式や運用が出た段階で、発行方法を見直す必要が出てくるかもしれません。

訪問施術料4・5が新設される案

今回の改定案では、同一日・同一建物で施術を行った患者数に応じて、訪問施術料4、訪問施術料5が新設される案も示されています。

大まかには、

・10人以上19人以下
・20人以上

のような大規模な同一建物訪問に関する区分です。

さらに、訪問施術料4・5を算定する施術所について、特定の施設での施術が訪問施術の9割以上である場合には、その施設における施術料金について80%で算定する内容も示されています。

このあたりは、施設訪問を中心に行っている事業所にとっては、売上や算定ルールに大きく影響する可能性があります。

また、施設訪問を行っている事業所では、患者様ご本人だけでなく、ご家族、施設職員、施設ケアマネジャーなど、複数の関係者へ説明が必要になる場面もあると思います。

そのため、話すだけ.comでは、在宅の患者様・ご家族向けだけでなく、施設入居者様向けのご案内文テンプレートもご用意しています。
施設訪問を行っている事業所さんは、必要に応じてご活用ください。

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同意書の取扱いも明確化される案

今回の資料では、同意書の取扱いについても重要な内容が示されています。

具体的には、

・オンライン診療による同意書の交付はできないことを明確化
・同意書の訂正は、同意書を作成した医師によるものであることを明確化

という内容です。

この部分は、再同意書の取得や医療機関とのやり取りに関係してくる可能性があります。

特に、患者さんがオンライン診療と通院による診療とを組み合わせている場合、現場で判断に迷いやすいところです。

今後は、同意書を取得する際に、

・診察の形態はどうなっているか
・同意書は誰が作成したか
・訂正が必要な場合、医師による訂正になっているか
・再同意の時期に問題はないか

といった点を、これまで以上に丁寧に確認する必要がありそうです。

このあたりは、事業所の独自判断で進めるよりも、正式通知や保険者の取扱いを確認しながら対応した方が安全ですね。

患者さん・ご家族への説明で気をつけたいこと

今回の改定案では、患者さんの自己負担額が一部変わる可能性があります。

ただし、多くのケースでは、1回あたり数円から数十円程度の増加になると考えられます。

説明するときに大切なのは、不安をあおらないことです。

たとえば、次のような説明がしやすいと思います。

「厚生労働省から、令和8年度の訪問鍼灸マッサージの料金改定案が示されています。

今後、保険請求上の料金が一部変更となる可能性がありますが、
大きな変更というよりは、物価高騰などに伴う制度上の料金見直しで、1回あたり数円〜30円程度の増加になると考えられます。

とはいえ、実際の自己負担額は、保険の負担割合や施術内容によって異なりますので、正式な内容を確認したうえで、必要に応じて個別にご案内しますね。」

このくらいの温度感で伝えると、患者さん・ご家族にも受け止めてもらいやすいのではないかと思います。

逆に、その場で細かい金額を断定しすぎると、あとから結果とズレた場合に、説明し直しが必要になることがあります。

・現時点では「案」であること。
・制度上の料金改定であること。
・自己負担額は大きく増えるものではない見込みであること。
・正式内容を確認してから必要に応じて案内すること。

この4点を押さえておくとよいと思います。

なお、話すだけ.comでは、今回の改定案にあわせて、実際に患者様・ご家族へ配布しやすい案内文テンプレートを作成しました。
テンプレートは、在宅の患者様・ご家族向け、施設入居者様向けの2種類をご用意しています。

内容としては、患者様やご家族に向けて、

● 令和8年度のあはき療養費改定案が示されていること
● 事業所独自の値上げではないこと
● 正式通知後に、必要に応じて改めて案内すること
● 施術内容やご利用状況によって、一部負担金に変更が生じる可能性があること
● 不明点があれば事業所へ相談できること

などを、できるだけ分かりやすい表現でまとめたものです。

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(実際に使用する際は、各事業所の施術内容や対象者に合わせて、不要な項目を削除・修正してご活用ください。)

事業所として準備しておきたいこと

今回の改定案を受けて、訪問鍼灸マッサージ事業所としては、次のような準備をしておくと安心です。

・正式通知の確認
・請求システムの対応状況の確認
・患者さんごとの自己負担額の確認
・患者さん、ご家族向けのお知らせ作成
・無料体験時や初回説明時に渡す資料の見直し
・明細書の様式、発行方法の確認
・同意書取得時の注意点の整理
・月16回以上の施術がある場合の確認
・施設訪問がある場合の訪問施術料区分の確認
・スタッフ向けの説明トークの共有

特に、患者さん・ご家族向けのお知らせは、早めに用意しておくと現場が安心です。

全員に細かい個別金額を出すのが難しい場合でも、

「制度改定案が出ていること」
「料金が一部変更となる可能性があること」
「自己負担額の目安」
「正式内容確認後に必要に応じて案内すること」

をまとめた書面を用意しておくだけでも、現場での説明がかなりしやすくなります。

特に「患者さん・ご家族向けのお知らせ作成」については、ゼロから作ると時間がかかります。
令和8年度改定案に対応した案内文テンプレートを別記事でご案内していますので、必要な方はこちらもご活用ください。


【関連記事】令和8年度あはき療養費の料金改定案|患者様・ご家族向け案内文テンプレートを無料配布中

今回の改定で改めて感じること

今回の改定案を見ていて感じるのは、訪問鍼灸マッサージの実務では、今後ますます「説明できること」「記録できること」「見える化できること」が大切になっていくということです。

料金改定そのものは、数円から数十円の自己負担増で済むケースも多いかもしれません。

ただ、その背景には、頻回施術への対応明細書発行の推進訪問施術制度の見直し同意書の取扱いの明確化など、制度全体をより適正に運用していく流れがあります。

療養費の制度は、どうしても難しく見えます。
ですが、これからの訪問鍼灸マッサージ事業所には、制度を暗記することではなく、制度に則って、必要な確認・説明・記録・共有を丁寧に行っていくことだと思います。

・なぜ訪問が必要なのか
・なぜその施術回数が必要なのか
・どのような施術を行ったのか
・患者さんの状態にどのような変化があるのか
・医師、ケアマネ、ご家族へどのように情報を共有しているのか

こうしたことを、日々の実務の中で丁寧に残していく姿勢が求められていくと思いますし、例えば施術報告書なども含めて今後もこのような改定の動きは継続していくと思います。

ですが、この積み重ねは事業所の信頼にも繋がっていきますので、よいきっかけにしていくのがよいでしょう。

まとめ

令和8年度あはき療養費料金改定案では、訪問鍼灸マッサージ事業所に関係する内容が複数示されています。

特に確認しておきたいのは、次の内容です。

・マッサージは1局所20円引き上げの案
・5局所の場合は1回あたり100円増の見込み
・はり、きゅうも一部料金引き上げの案
・月16回以降は50%算定となる案
・明細書発行加算10円が新設される案
・訪問施術料4、5が新設される案
・オンライン診療による同意書交付はできないことが明確化される案
・同意書訂正は作成医師によるものとする取扱いが明確化される案

ただし、今回の内容は現時点では「案」です。

実務では、正式通知、保険者の案内、請求システムの対応状況を確認しながら、落ち着いて準備を進めることが大切です。

患者さん・ご家族への説明では、制度上の料金改定であること、自己負担額は大きく増えるものではない見込みであること、正式内容を確認したうえで必要に応じて案内することを、丁寧に伝えていきましょう。

※本記事は社会保障審議会の資料をもとに作成しています。必ず、資料に目を通しておきましょう。

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